古楽の楽しみ おぼえがき8月28日放送

8月28日(火)
午前6時00分~6時55分
古楽の楽しみ  -パレ・ロワイヤルと音楽-(2)

関根敏子
- パレ・ロワイヤルと音楽 -(2)

リシュリュー枢機卿の死後、ルイ十三世は寄贈された屋敷に住むようになります。それがパレ・ロワイヤル(王の宮殿)と呼ばれるようになります。パレ・ロワイヤルではオペラが上演されたり演奏会が開かれたりしたそうです。
リシュリューの後を継いだのがマザラン枢機卿で、ローマ皇帝に仕えていましたが、フランスに帰化します。政治にも大変長けた人だったようです。
フレスコバルディはサン・ピエトロ大聖堂のオルガニスト、ロベルデーはパリで活躍していたオルガニストです。

「カプリッチョ」 フレスコバルディ作曲
(2分15秒)
(オルガン)ジャン・マルク・エム
<veritas 7243 5 45656 2 5>
イントロがとても印象的な曲です。半音の使い方が曲全体の雰囲気をとても面白くしていると思いました。中間部にわずかにでてくる、すごくくすんだ感じの音色がとても気に入りました。

「イタリアの主題に基づく4声のフーガ」 ロべルデー作曲
(2分26秒)
(オルガン)ジャン・マルク・エム
<veritas 7243 5 45656 2 5>
こちらは一曲目よりももっと静かで、全体的にくすんだ音色の曲でした。三連符が入る所がとても心に残ります。演奏もすごくゆったり感があって好きです。

「歌劇“聖アレッシオ”第3幕 第5場からの抜粋」
ステファノ・ランディ作曲
(6分11秒)
(合唱、演奏)レザール・フロリサン
(指揮)ウィリアム・クリスティ
<ワーナー WPCS-5749/50>
当時良く上演されていたオペラの第三幕のクライマックスです。信仰を貫いて死ぬという場面だそうです。やっぱりことばが分かったらいいのになあと思います。どれをやるかです。フランス語は昔挫折したことがあるので、やはりラテン語でしょうか。

「国王のギター曲集からの抜粋」 コルベッタ作曲
(16分32秒)
(ギター)エリック・べロック
(ギター)マッシモ・モスカルド
<NAXOS 8.553745>
コルベッタはルイ14世にギターを教えるために連れてこられたギタリストです。この曲はルイ14世に献呈された曲です。リュートじゃなくてギターなんですね。でも、何となくギターの音色も古い感じで、リュートみたいにも聞こえるのが不思議です。

「歌劇“オルフェオ”第1幕 第5場からの抜粋」 ロッシ作曲
(11分36秒)
オルフェオ…(ソプラノ)アニェス・メロン
エウリディーチェ…(ソプラノ)モニク・ザネッティ
(合唱、演奏)レザール・フロリサン
(指揮)ウィリアム・クリスティ
<キングインターナショナル KKCC-131/3>
ロッシもオペラ上演のためにイタリアから招かれた音楽家です。四人のカストラートも一緒に招かれたというのが面白い所です。この場面は、二羽の鳩が鷲に教われるという不吉な予兆が起こりながら、二人の愛は変わらないと歌うところだそうです。昔から人間はラブロマンスが好きなんですね。

「パッサカリア」 ロッシ作曲
(2分36秒)
(クラヴサン)ダヴィット・モロニー
<PLECTRA PL20801>
マザランはオペラだけではなく舞曲も積極的に取り入れました。クラヴサンの短い曲ですが、何とも言えない趣のある曲でした。

「マザラン狩り」 作曲者不詳、デーヴィッド・ブルンデン編曲
(2分07秒)
(ソプラノ)エリザベス・ドビン
(演奏)ル・ジャルダン・スクレ
<CORO COR16060>

「道化役者によるマザランへの警告」
作曲者不詳、デーヴィッド・ブルンデン編曲
(1分30秒)
(ソプラノ)エリザベス・ドビン
(演奏)ル・ジャルダン・スクレ
<CORO COR16060>

マザランはフランスにイタリア文化を持ち込んだので、それに対する反対も多く、反対文書が配布されたり、こういう歌にして、反マザランキャンペーンをやったりしたみたいです。しかし音楽というのは毒にも薬にもならないものではつまらないので、賛否両論あるくらいのインパクトが必要だと思います。その結果、こんな面白い音楽が残っているのだから。

 やっぱり宗教曲が好きですが、アンチマザランキャンペーンもなかなか面白かったです。

 明日も良い音楽に出会えますように。

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