古楽の楽しみ おぼえがき9月18日放送

9月18日(火)
午前6時00分~6時55分
古楽の楽しみ  -ウィーンの音楽 その1-(2)

南国九州の大分でも朝夕は涼しくなりました。こういう時期は風邪をひきやすいので気をつけなければなりませんね。
プレイリストと感想です。


今谷和徳
- ウィーンの音楽 その1 -(2)
1619年に皇帝になったフェルディナント二世の時代から、フランドルだけではなくてイタリアから招いた音楽家が宮廷の音楽に携わるようになりました。ヴァレンティー二もそんな作曲家です。

「小鳥、きれいな小鳥」 ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ作曲
(4分12秒)
(合唱)ラ・カペラ・ドゥカーレ
(演奏)ムジカ・フィアタ・ケルン
(指揮)ローランド・ウィルソン
<CPO 777 533-2>

「とても優しく歌うあの小鳥は」
ジョヴァンニ・ヴァレンティーニ作曲
(4分25秒)
(合唱)ラ・カペラ・ドゥカーレ
(演奏)ムジカ・フィアタ・ケルン
(指揮)ローランド・ウィルソン
<CPO 777 533-2>
軽やかな曲で聞きやすかったです。鳥の鳴き声が入っていましたが、どうやっていれているのか、何かの笛のようなもので入れているのでしょうか。まさか江戸家猫八さんではないでしょうが。

フェルディナント二世のあとを継いだフェルディナント三世もまたイタリアの作曲家を宮廷に招きました。ベルターリは、ヴァレンティーニのあとを次いで宮廷楽長となった人です。
「6声のソナタ」 ベルターリ作曲
(8分17秒)
(演奏)リチェルカーレ・コンソート
(ヴィオラ・ダ・ガンバ、指揮)フィリップ・ピエルロ
<MIRARE MIR 9969>
六声ともなるとなかなか豪勢です。でも古楽器の響きだと、弦楽六重奏曲のように重くなりすぎず心地よく聞こえます。

フェルディナント三世はイタリアの音楽家を招くだけではなくドイツの音楽家をイタリアの音楽家のもとで修行させたり、イタリアに留学させたりして育てました。フローベルガーもそんな人です。
「トッカータ 第9番 ハ長調」 フローベルガー作曲
(2分10秒)
(チェンバロ)クリストフ・ルセ
<HARMONIA MUNDI(仏) HMC 901372>

「トッカータ 第14番 ト長調」 フローベルガー作曲
(2分42秒)
(チェンバロ)クリストフ・ルセ
<HARMONIA MUNDI(仏) HMC 901372>
これはなかなか芳醇な響きのチェンバロでした。重厚とまではいかないけれど軽やかすぎずしっとりと心に響きました。

フェルディナント三世は自分でも音楽を勉強し、作曲もしました。
「人間の救いの源イエス」 フェルディナント3世・作曲
(5分40秒)
(カウンターテナー)デーヴィッド・コーディア
(テノール)アヒム・クラインライン
(バス)ウルフ・ベシュトライン
(合唱、演奏)ウィーン・アカデミー
(指揮)マルティン・ハーゼルベック
ほか
<CPO 999 681-2>

「すべてのもののあがない主なるイエスよ」
フェルディナント3世・作曲
(6分22秒)
(カウンターテナー)デーヴィッド・コーディア
(テノール)アヒム・クラインライン
(バス)ウルフ・ベシュトライン
(合唱、演奏)ウィーン・アカデミー
(指揮)マルティン・ハーゼルベック
ほか
<CPO 999 681-2>
どちらもなかなか聞き応えのある曲でした。皇帝は音楽を聴く機会も多く、良い音楽にたくさん触れていたのでしょう。

「組曲 第20番 ニ長調」 フローベルガー作曲
(11分08秒)
(チェンバロ)クリストフ・ルセ
<HARMONIA MUNDI(仏) HMC 901372>
最後にもう一曲フローベルガーのチェンバロでした。何度も聞いていると、ちょっとオルガン曲と錯覚してしまうような深みがあって素晴らしいなと思います。もちろん使っている楽器とか演奏にも左右されるのでしょうが、曲自体に深みがある気がします。


ウィーンは正直言って苦手でした。多分モーツアルトとベートーベンが生理的に無理だからだと思います。(と、世界のクラシックファンを敵に回した感じがしますが…)でも、音楽の都と化す前のウィーンは安心感があっていいですね。フランドルやイタリアから勉強しようというくらいがちょうどいい。なんて思います。

 明日も良い音楽に出会えますように。

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